『赤毛のアン』卒論ができるまで

某社会人大学で『赤毛のアン』とヴィクトリア二ズムをテーマに卒論を書いています

アンの「お茶会」が象徴するもの

 菱田信彦『快読「赤毛のアン」』は、

これまでの考察本にはない視点から解説されていて、

とても参考になった。

 

 

19世紀末から20世紀初頭の国際情勢により深く突っ込んでいる。

 

カナダを取り巻いているのは、アメリカ、イギリスだけではなく、フランス、そしてオーストラリアの存在もあることに気付いた。

 

『快読』で知った最もショックだったことは、アンの「名付け」がイギリスの入植への皮肉であること。

これは、フォスター&サイモンの『ケイティの読んだもの』でも論じられているらしく、

「喜びの白い道」や「輝く湖水」のような素敵な名前の裏にこのような深い意味があるとは。

 

ところで、

私が自分の論文でテーマにしていのは、この時代の喫茶文化なのです。アンに描かれているお茶会の失敗談にこそ、モンゴメリのヴィクトリア二ズムへの批判が込められていると私は考えています。

 

モリコ

 

赤毛のアン【注釈版】

赤毛のアン【注釈版】